6月15日(土)、16日(日)に発達障害ピア・チューター養成講座を開催しました。
この養成講座は今年度から開始したもので、養成講座を受講した学生のうち、希望者はピア・チューターとして「Learning Support Book(LSB)の作成」や「グループ活動の運営補助」などに関わります。
参加した学生からは「当事者からの話を聞くことができて、発達障害に関する意識が180度変わった」「疑似体験などを通じて理論だけじゃない、現実的な話を聞くことができた」「発達障害の有無だけでなく、広く学生のサポートをするピア・チューターに魅力を感じた」などの感想をいただきました。
<当日のプログラム>
●1日目
「発達障害の概論」「発達障害学生支援の概要」
発達障害とは何か、脳の多様性の考え方、筑波大学における発達障害学生支援について説明しました。
「発達障害のある学生に役立つ支援技術の説明・体験」
発達障害のある学生に役立った録音機能付きデジタルペンや、紛失防止タグ、タイムロッキングコンテナなどの支援技術を実際に体験しました。
「ピア・チューターの役割」
発達障害領域のピア・チューターの役割について説明して、支援情報配信サービス「Learning Support Book」の体験を行いました。
「学生生活上の困りごとや工夫に関するグループワーク」
発達障害の有無にかかわらず、学生生活上で困ること・対処法をシェアするグループワークを行いました。
●2日目
「発達障害当事者の体験談・グループワーク」
数名の発達障害当事者をゲストスピーカーとしてお招きし、自身の体験や興味・関心をシェアしながら、受講生からの素朴な質問に答えていただきました。
「発達障害の疑似体験」
感覚過敏や読み書きの困難について、実際に疑似体験を行いました。
「学生からの相談グループワーク」
実際に学生同士であった悩み事の相談事例動画を見て、自分だったらどのように関わるか、答えるかを考えるグループワークを行いました。