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障害別支援

学生の声


運動・内部障害学生の声

Kさん(障害科学類)

私は四肢にマヒがあり、電動車いすで生活しています。私がこれまでに大学から受けてきたおもな支援は次の通りです。まず、講義間の移動が長距離のときは、大学側で用意したタクシーを利用させていただいています。また、私は手のマヒも強く、きれいな文字を書くことができません。そのため、定期試験の際は、パソコンでの回答および試験時間の延長という特別配慮をしていただいています。一方、講義中は素早くノートを取ることができないので、自分でノートを取り切れなかったときは、基本的に友人のノートをコピーさせてもらっています。しかし、同じ講義を一緒に受けている友人がいない場合は、ノートテイクの学習支援を依頼することもあります。

入学前後の支援が手厚かったことも有難かったです。私は、学習支援をお願いする講義が「何曜日の何限にあるのか」を事前に把握するために、他の学生よりも早く、入学式の前に、時間割を決定する必要がありました。その作業をピア・チューターの方に手伝っていただくことで、新学期を迎える準備を万全にすることができました。

私は手話サークルに入っています。入学したての頃は、私のマヒのある手で手話ができるはずないのだから、手話サークルなんか入れないと思っていました。しかし、どのサークルにも行く勇気はなく、それでも何かしらサークルに入りたかった私は、同級生たちが入っていた手話サークルにダメもとで一回だけ行ってみることにしました。そこにいたのは、手話のできない私を歓迎してくれる先輩方でした。その日から私は手話サークルのとりこになってしまいました。 やりたいことがあるなら、自分にできるかどうかなんて考えずにやるべし。それで仮に失敗しても、やり直せるのが大学時代。その分、自分の世界が広がっていきます。

Mさん(障害科学類)

私は、脳性まひで四肢体幹機能に障害があり、外出は電動車いすを使用しています。 つくば駅近くに住んでいるので、通学はつくばセンターのバス停からノンステップバスを利用しています。 私は、次のような支援を受けています。

  • 大学構内のバス停から教室までの移動(段差のある箇所に支援が必要)
  • 車いすの高さにあった机の設置
  • カバンからのファイル等の出し入れ
  • 学習補助(講義中のノートテイク、配布されたプリントや資料のページめくり等)
  • 大学エリア間の長距離移動の際の介護タクシーの利用(通常、学生が自転車で移動する距離)

学内での学習における障害学生支援の体制は、ハード面・ソフト面ともに充実していると思います。大学にキャンパス内の修繕箇所の要望を提出して、改善されて利用しやすくなるのは、とてもありがたいことです。私は1日の生活の中で、多くの学生のピア・チューターにサポートしてもらっています。ピア・チューターの方は、学類、学年、男女を問わず支援して下さり、また講義以外の時間にも話ができるのは、とても貴重な機会です。支援を受ける際は、できるだけわかりやすく自分の要望を伝えていくことを心がけています。周囲の人への心遣いや感謝の気持ちを持ちつつ、自分にとって生活しやすい環境を皆さんの協力を得ながら作っていけることは、高校生の時とは違った新たな自立の第一歩になりました。

また、障害学生の就職支援に向けて就職課と障害学生支援室(OSD)の協力のもと、学年を問わず障害学生なら誰でも参加できる「キャリアCafé at OSD」という取り組みも行われています。これは、就職課の方と直接お話ができ、他の障害学生ともお互いに情報交換ができるので、とても良い機会だと考えています。 このように、多方面からの支援を受けながら楽しい大学生活を送っています。


支援学生の声

Aさん(障害科学類)

私が運動障害の支援を始めたきっかけは、運動障害を持つ友人がいたことでした。最初は友人として支援すればピアチューターになる必要はないのではないかと思っていましたが、友人として支援するにあたっても正しい知識を持ったうえで支援したいとも思いましたし、養成講座のオリエンテーションで「広く長く支援を提供するためにも、ぜひピアチューターに」という言葉を聞いたこともあり養成講座に参加しました。

今私は運動障害のピアチューターとして、移動補助や排泄補助、ノートテイクの支援をしています。支援では、障害学生のできることにまで手を貸さないということを一番気にして活動しています。これは気にかけていても、つい手を出しすぎてしまうのですが、自分の行動を振り返ることで反省し、次には改善しようと日々精進しています。 また、私はピアチューターとしてだけではなく運動支援チームのスタッフとして、ピアチューターの支援コーディネーターもしています。これは支援が出来るチューターと支援を必要とする障害学生との橋渡しをする仕事です。 大変なこともありますが、チューターやスタッフとして活動してきたことが、私の視野を広げ、今まで気にしていなかった部分にも目を向けることが出来るようになりました。 私は、障害が専門分野なのでボランティアなどの経験も多少はあり、予備知識があったつもりでしたが、新しい発見がやはりたくさんあります。だから今までそういったことに関わったことがない人には、より多くの発見があると思います。支援自体は誰にでもできる簡単なものですので、いろんな方に参加していただければと思います。