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Reasonable Accommodation for Developmental Disabilities

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「障害学生支援専門テーマ別セミナー【ニューロダイバーシティ】」を開催しました

令和元年11月14日(木)、日本学生支援機構と筑波大学との共催により「障害学生支援専門テーマ別セミナー【ニューロダイバーシティ】」を開催し、253名の高等教育機関の方々が参加してくださいました。本セミナーでは、「発達障害学生支援がめざすもの ―支援者視点から当事者視点へ―」というテーマのもと、障害を社会モデルの観点から捉える「ニューロダイバーシティ(脳の多様性)」という考え方を支援に取り入れていくことを目的としていました。

基調講演「学びのユニバーサルデザイン ―自分の学びを舵取りする―」では、ニューヨーク州公認スクールサイコロジストとしてご活躍されているバーンズ亀山静子先生より、ユニバーサルデザイン(UDL)の考え方を取り入れ、すべての学生がアクセスし、学生が自分にとっての学びやすさを選びとることができるような環境づくり、授業づくりについてお話しいただきました。

話題提供「学生が大学から社会に接続するために支援者にできること」の第1部では、「本人のニーズと特性に応じた多層的な修学支援」という題目で、筑波大学の佐々木銀河先生より、多様な発達特性のある学生を支援するための様々な取り組みや、学生の困りごとに関する調査についてご紹介いただきました。第2部では、「ICTツールを活用した発達障害学生の就労支援」という題目で、株式会社エンカレッジの窪 貴志様より、就職活動に必要な自己分析の情報を学生自身が蓄積し、企業とのマッチングを図る取り組みについてご紹介いただきました。

パネルディスカッション「支援とは? 〜発達障害当事者と支援者との建設的対話〜」では、在学生と卒業生の当事者へさまざまな問いが投げかけられ、当事者からの回答として、「どこでどんな支援を受けられるのかについて、アクセスしやすいように周知してもらいたい」、「一歩引いたところで支援してほしい。障害に興味をもっていてもらいたい」などの発言がありました。

当事者視点で支援について多くのことを学び、考えさせられ、実りある1日となりました。