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Reasonable Accommodation for Developmental Disabilities

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研究紹介

マイメモ(my memo)

多様な特性のある学生が自分の特徴をより良く理解して、他の人とのコミュニケーションに活かす自己理解サポートアプリ「マイメモ(my memo)」を開発しています。

概要

マイメモは、学生が大学生活を通して得られた自分の得意・苦手・苦手の対処法などの気づきをパソコンやスマホ、タブレットから記録することで、自分の長所や短所などの情報を蓄積・共有することができるWEBアプリケーションです。

記録した得意・苦手は、自動的に一覧表に整理され、合理的配慮の提供時やエントリーシート作成時などに活用することができます。

蓄積された得意・苦手の一覧表は、学生さん本人が許可したサポーター(教職員、家族、友人)のみに共有され、見せたい人にだけ見せることができます。

また、言葉を気にする学生さん向けに「得意」などの言葉を「まあまあできること」など自由にラベル変更が可能です。

企業との共同研究

筑波大学BHE(研究代表者:佐々木銀河 准教授)と株式会社エンカレッジ(代表取締役:窪貴志)は、発達・精神障害のある学生など就職に困難さを抱える多様な学生を対象に、大学生活から就職活動まで一気通貫のキャリア支援に役立つICTツールの開発・効果検証・普及に関する共同研究を2019年6月から行っています。

障害者差別解消法および障害者雇用促進法により、大学および企業等では障害のある方への「合理的配慮」が求められるようになり、障害のある大学生の就職支援への意識も高まっています。しかし、全国調査において卒業学生のうち障害学生全体で就職率が58%であるのに対し、発達障害学生では48%であり、発達・精神障害のある学生の就職・キャリア支援が大きな課題となっています※1。

その一因として、発達・精神障害学生の中には自分の長所・短所を適切に表現することが苦手な学生も多く、3〜4年生など本格的に就職活動が始まる時期になってから自己PRや周囲への配慮事項をまとめることへの難しさがあります。さらに、障害に関する個人情報を学内の支援者や他部署、企業等に引き継ぐことが難しく、関係者間での連携がしにくいという課題もあります。そのため、1〜2年生など低学年のうちから就職活動への準備性を高めることや、学内外の情報連携により就職のマッチングを促す仕組みづくりが急務となります。

※1.日本学生支援機構「平成30年度 障害のある学生の修学支援に関する実態調査」より算出

今回の共同研究では、筑波大学DACセンターの教員が開発したICTツール「my memo」と株式会社エンカレッジが開発したICTツール「Boosterキャリア」のシステム連携を行うことにより、大学生活を通じた自己理解の促進と、そこで積み上げた情報を就職支援や企業等外部とのマッチングにつなげる、一気通貫のキャリア支援の仕組み構築を目指します。

他大学でのトライアル

2019年度より、研究協力者としてマイメモの利用にご協力頂ける大学を募集しております。

詳細については、下記の問い合わせ先までご連絡ください。

マイメモに関する問い合わせ先

筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局 (BHE)
発達障害学生支援(RADD)プロジェクト
佐々木銀河

sgalaxy#@#human.tsukuba.ac.jp

※「#@#」を「@」に置き換えてください

※件名に「マイメモに関する問い合わせ」とご記入ください