「ダボット:ダックスさんの相談室」(以下、ダボット)は、日常生活で抱える、様々な困りごとやお悩みを解決するためのアイディアや便利なツールをLINE®︎で自動提案するチャットボット(人工知能による自動応答システム)です。
教育関係共同利用拠点では、全国の高等教育機関(大学、短期大学、高等専門学校、専門学校)に無償または有償でダボットの共同利用を行っております。
目次
1:ダボットの概要
2:ダボットに関する学術的検証・研究活動
3:ダボットの利用方法
4:ダボットの共同利用の申込方法
5:ダボットに関する問い合わせ先
ダボットの概要
ダボットは、LINEの友だち追加を利用して、二次元コードを読み込むだけで利用を開始できます。
ダボットで紹介する情報は全国3,000名以上から得られた調査結果(発達障害当事者を含む)をもとに作成しており、専門家が監修しています。
メニュー選択や文字入力により、困っていることや気になっていることがはっきりしていなくても、学生生活に役立つアイディアやツール700件以上から、自動でご提案いたします。
チャットボット(人工知能による自動応答システム)となりますので、365日24時間、ロボットが対応していますから、他人のことを気にせずに、安心して話しかけることができます。
自分の困りごとの内容がわからない方においても、アンケートに答えるだけで「対人関係」や「注意・集中」など自身がどこに困っているかをチェックして、自己分析に利用できます。
ダボットの概要については下記の紹介動画(1分15秒)よりご確認ください。
https://youtu.be/g_NDN6rFPrQ
ダボットに関する学術的検証・研究活動
ダボットは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)の「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ)」(2020年10月〜2022年9月)の助成を受けて開発されました。
発達障害の診断のあるなしにかかわらず、ダボットは大学生の困難感を軽減するか?
ダボットの学術的検証として、2022年に217名の大学生を対象としたダボットの実証試験を実施しました。
参加した大学生を「発達障害の診断がなく、発達障害スクリーニング尺度の基準値を超えない学生(定型発達群)」、「発達障害の診断がないが、発達障害スクリーニング尺度の基準値を超える学生(発達障害傾向群)」、「発達障害の診断のある学生(発達障害診断群)」の 3 群に分けて、無作為化比較試験(RCT)を行いました。
その結果、3 群すべてにおいて、ダボットを利用しない学生よりも、ダボットを1週間利用した学生の方が、学生生活上の全般的な困難感が有意に減少しました。
また、参加した学生それぞれの生活上の困りごとについて、ダボット利用後に「困難感」や「不安感」ならびに全般的な「抑うつ・不安」の程度が有意に軽減し、「困りごとが改善する期待感」が有意に向上しました。
まだ学術的検証は開始したばかりですが、ダボットは大学生年代を中心に、障害の有無に関わらず、多様な種類の困りごとの軽減に寄与する解決策の1つとして利用できるツールとして期待されています。
ダボットを利用した大学生や就業者からの声
2021年には、発達障害および定型発達の大学生や就業者を対象にしたトライアルを実施しており、トライアル参加者のうち75名を対象にダボットに関するヒアリング調査を実施しました。
その結果、「ダボットを利用してみてよかった点」について、下記の8点が挙げられています。
1(24時間365日対応) | 24時間365日、自分が知りたい時に知りたい情報をダボットで聞けること |
2(掲載情報の信頼性) | ネットでは間違っていることも多いが、大学の研究者が監修することで正しい知識を参考にできること |
3(受動的な応答) | 他のアプリケーションと異なり、アプリ側から通知を積極的に行わないため、焦りや煩わしさを感じなかったこと |
4(メニュー選択の利便性) | メニューなどで具体的な選択肢を出すことによって、何もないところから考えるよりも対応しやすかったこと |
5(キャラクターの安心感) | ダボット内のキャラクターに話しかけられることでWEB検索よりも安心感があったこと |
6(表出のしやすさ) | チャットボット相手だと対人ではないので気軽に質問できるし、悩みや気持ちをそのままぶつけられること |
7(発達障害を考慮した内容) | メールや電話対応のコツというコンテンツが、発達障害のある人にとって有益であったこと |
8(UIの使いやすさ) | LINE公式アカウントとして提供していることで、普段使っているツールで気軽に利用できること |
このように、日常生活の困りごとについて、いつでも、気軽に、聞けることが評価されています。
現在も、ダボットに関する学術的検証・研究活動を継続的に実施しております。
ダボットの利用方法
筑波大学の学生・教職員
学内の各エリアに掲示しているチラシより、ダボットをお手持ちの端末のLINEに友だち追加が可能です。掲示場所がわからない場合などは、下記の問い合わせ先にご連絡ください。
他の高等教育機関(大学、短期大学、高等専門学校、専門学校)の教職員や学生
他の高等教育機関からの共同利用は「トライアル版(無償)」と「プロ版(有償)」の2種類から選択することができます。
- トライアル版(無償)
- まずは、各学校の教職員や一部の学生の方が、ダボットを試しに使ってみるプランです。
- 共同利用契約後、登録用の二次元コードを埋め込んだチラシを電子データ(PDF)でお送りします。
- チラシに埋め込まれた二次元コードを読み込むと、LINEによる友だち追加画面となり、10ユーザーまで登録が可能です。
- ユーザーの方が利用できる機能はプロ版と同一です。
- 誰を登録するかについては、契約している各学校にて自由にご検討いただけます。
- お試しのプランのため、利用開始日から最長2年まで利用可能です(年度替わりで、更新の契約が必要です)。
- プロ版(有償)
- 有償となりますが、登録者数無制限でご利用いただける本格導入用のプランです。
- 各学校の学生数に応じて「上限登録者数」を設定しています。「上限登録者数」以内の利用に関しては、年度一括前払いにより、利用料をお支払いいただきます。
- 「上限登録者数」を超えて登録することは可能ですが、各利用月の利用実績をもとに従量課金をお支払いいただきます。
- トライアル版とは異なる二次元コードを埋め込んだチラシを電子データ(PDF)でお送りします。
- 電子データのチラシの他、各学校での広報の手間を減らすため、「A4版チラシ」「手持ち用リーフレット(折りたたんで財布等に入るサイズ)」「三角ポップ」といった印刷広報物の制作・発送を代行することがオプションで可能です。
- 「1:A4版チラシ」は、学内掲示板や配布用に適しています。
- 「2:三角ポップ」は、食堂やラウンジなど、学生が利用するスペースに設置するのに適しています。
- 「3:手持ち用リーフレット」は、非常にコンパクトですので、学生に配布するのに適しています。
- 有償となりますが、登録者数無制限でご利用いただける本格導入用のプランです。
- プロ版の利用料
- 利用料は多様な高等教育機関の予算規模を考慮して、学生数に応じた利用料軽減方式を用いていますので、学生数が少ない大学等では月額利用料が低くなります。
学生数 | 上限登録者数 | 基本利用料(月額) |
20,000人以上 | 150人 | 25,000円 |
10,001〜20,000人 | 130人 | 22,000円 |
5,001~10,000人 | 110人 | 19,000円 |
1,001~5,000人 | 100人 | 17,000円 |
501~1,000人 | 80人 | 14,000円 |
500人以下 | 60人 | 10,000円 |
登録者数(上限を超える場合) | 従量課金(月額) |
1人当たり | 200円 |
費目 | オプション料(単価)※任意 | |
広報媒体制作費
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A4版チラシ(1枚) | 400円 |
手持ち用リーフレット(1枚) | 520円 | |
三角ポップ(1部) | 760円 | |
送料 | 発送数ならびに送付先住所による | |
手数料 | 広報媒体制作費の10% |
-
- 価格はすべて税込みです。
- なお、利用料は変更することがあります。
- プロ版の支払い方法
- 基本利用料:予定される利用期間分を利用開始日の属する年度に一括前払い(請求書払い)
- 従量課金:従量課金は各利用月の利用実績をもとに翌月支払い(請求書払い)
- オプション料:利用大学等における必要数をもとに広報媒体制作費、送料及び手数料を算定して前払い(請求書払い)
ダボットの共同利用の申込方法
はじめにご確認いただく要項等
共同利用を希望する高等教育機関は、下記の「要項」をご確認ください。
PDF 「ダボット:ダックスさんの相談室」の共同利用に関する要項
要項の他に、ユーザー(利用する学生や教職員等)への「利用規約(ユーザー向け)」「プライバシーポリシー」がダボットを友だち追加する際に表示され、同意した方のみが利用できます。
PDF「ダボット:ダックスさんの相談室」利用規約(ユーザー向け)およびプライバシーポリシー
なお、ダボットの利用にあたり、氏名や生年月日といった個人情報は収集しておりません。
申込方法
トライアル版およびプロ版のいずれも「共同利用申込書」の所定欄に必要事項をご記入の上、「E-mail添付」、「FAX」、「郵送」のいずれかの方法により下記の問い合わせ先宛にお送りください。
トライアル版を利用中の高等教育機関が、プロ版を利用する場合も改めてご提出をお願いいたします。
「E-mail添付」の場合は、件名を「ダボット共同利用申込:(学校名)」と記載してください。
「郵送」の場合は、封筒に「ダボット共同利用申込書在中」と朱書きしてください。
共同利用申込書の記入にあたり、ご不明な点等ございましたら、お気軽に下記の問い合わせ先にご連絡ください。
なお、共同利用をいただいている学校について、学校名や契約内容(トライアル版・プロ版)を教育関係共同利用拠点の報告等で掲載することがあります。
ダボットに関する問い合わせ先
〒305-8572
茨城県つくば市天王台1−1ー1 筑波大学人間系学系A棟A101
筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局 (BHE)
ダボット共同利用担当 宛
E-mail:dabot#@#un.tsukuba.ac.jp
※「#@#」を「@」に置き換えてください
TEL:029-853-7638
FAX:029-853-3889