令和5年6月に施行された「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」では、国、地方公共団体及び事業主等に知識の普及や相談体制の整備等について努めることを求めています。日本学生支援機構も平成30年に「大学等における性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進に向けて」を公表し、性的マイノリティ(LGBTQ+)の学生への支援について、全国の高等教育機関に対応を求めてきました。
現在の高等教育機関は、LGBTQ+の学生にとっての障壁が多く存在することから、それらを取り除き、良好な修学を支援する責任が大学にはあります。
本研修会では、筑波大学の渡邉歩先生と河野禎之先生を講師としてお迎えし、渡邉先生からは、全国の大学実態調査の結果を踏まえた高等教育機関における支援体制の概要をご報告いただきます。また、河野先生からは、日本の大学では初となる大学公式の性的マイノリティに関する基本理念及び対応ガイドラインの策定(「LGBTQ+に関する筑波大学の基本理念と対応ガイドライン」)のとりまとめを担われたご経験を講演いただき、高等教育におけるLGBTQ+の学生への修学支援について、最新の動向を踏まえ学ぶ機会となることを目的といたします。
【開催日時】
2024年10月8日(火)14時00分〜16時00分
【開催方法】
オンライン(Zoomウェビナー形式)にて実施
【内容】
●開会挨拶<10分>
竹田 一則(筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局 次長)
●講演<60分>
「大学におけるLGBTQ+に関する学生支援の現状と課題:Webによる全国調査の結果と学生相談の経験を踏まえて」(45分)
渡邉 歩 氏(筑波大学人間系 研究員)
【略歴】 筑波大学人間系研究員/NPO法人共生社会をつくる性的マイノリティ支援全国ネットワーク副代表理事/公認心理師/日本GI(性別不合)学会教育系コーディネーター。筑波大学在籍時よりLGBTQ+を含む多様な性への理解を広めるために啓発活動を始める。 2017年から5年間は国内初のLGBTQ+学生を支援することを目的に設置されたGS(ジェンダー&セクシュアリティ)センターの専門職員として相談支援や学内研修、啓発活動に従事する。 現在は教育心理学をベースにLGBTQ+と高等教育をテーマに研究活動を行いながら、自治体等でLGBTQ+当事者への相談支援や居場所づくりを行う。 |
「筑波大学におけるLGBTQ+に関する学生支援の現状と課題」(15分)
河野 禎之 氏(筑波大学人間系 助教)
【略歴】 筑波大学人間系助教/臨床心理士/公認心理師。近年、研究領域として「多様性社会」の実現に向けた新たな研究領域を模索し、特に「LGBTQ」と「認知症」をテーマに取り扱う。 日本の大学では初となる大学公式の性的マイノリティに関する基本理念及び対応ガイドラインの策定(「LGBTQ+に関する筑波大学の基本理念と対応ガイドライン」)の中心を担う。 |
●パネル・ディスカッション+質疑応答<45分>
●まとめ<5分>
【対象者】
高等教育機関においてLGBTQ+などの性的マイノリティを含むジェンダーに関連した事項での支援
または障害のある学生の支援・指導に関係する教職員
【申込方法】
2024年10月3日(木)までに下記フォームよりお申し込みください。
https://jp.surveymonkey.com/r/WBQFLVG
※講演部分については文字通訳があります
※別途、手話通訳等の情報保障等が必要な方は【9月24日(火)まで】にお申込ください。
【見逃し配信について】
本講演は後日見逃し配信を予定しております。
詳細については後日改めてご案内させていただきます。