menu

Reasonable Accommodation for Developmental Disabilities

アクセス

【実施報告】教育関係共同利用拠点第4回FD/SD研修会「高等教育機関における合理的配慮の正しい理解-改正差別解消法を踏まえて、法学の視点から-」の開催について

令和5(2023)年10月17日(火)に、令和5年度第4回教育関係共同利用拠点「ダイバーシティ&インクルージョン教育拠点」FD/SD研修会「高等教育機関における合理的配慮の正しい理解-改正差別解消法を踏まえて、法学の視点から-」をオンラインで開催しました。

 

本研修会は、令和6年4月1日から施行される改正差別解消法を踏まえて、合理的配慮の正しい理解とその対応について、これまでの差別解消法と改正差別解消法の違いについて整理することを目的として実施しました。

講師には、放送大学教養学部教授の川島聡先生をお招きして研修会を実施しました。

研修会には162名の方にご参加いただきました。

 

研修会後に参加者にご回答いただいたアンケートでは、

・「事例を加えた丁寧な説明をいただいたため、合理的配慮についての理解が深まりました。実際に対応する場面になった際に研修で学んだ内容に立ち返り、慎重に判断を行っていきたいと思います。」

・「本質(評価基準)を変えず、授業の展開方法や評価方法を工夫していくことを言葉では理解していても、教員から「…では、どのようにしたら良いか?」と尋ねられると返す言葉に詰まってしまうことが多いので、今後も今回のような研修会に積極的に参加して、具体的な事例を含め情報収集していきたい。」

・「今まで、合理的配慮についての具体的な研修を受けさせていただく機会がなかったので、大変勉強になりました。健康センターの職員として、発達障害や精神障害のある学生とのかかわりの中で、どこまでが合理的配慮にあたるのかと感じる場面もあります。教えていただいた視点から、何ができるのかをお互いに探っていくことや、物事の本質は何かを考える機会としてとらえることの大切さを感じました。ありがとうございました。」

・「とても分かりやすく具体的にご講義いただきありがとうございました。何度聞いても当短期大学での事案が合理的配慮に該当するのか難しいと感じています。しかし、対話というキーワードもいただき今後学生、教職員で取り組んでいきたい。」

・「川島先生におかれましては大変ご多用な中、障害者差別解消法に示された不当な差別的取扱いと合理的配慮の概念に関して、法律上の観点を通しながら詳しく、丁寧かつ分かり易くご教授頂きまして、誠にありがとうございました。不当な差別的取扱いにおける直接差別と7つの合理的配慮の要素を念頭におきつつ、障害のある学生の皆さんの支援に携わって参りたいと思います。」

・「合理的配慮や不当な差別的取り扱いは,理解があいまいだった部分があったが,今回の研修を通してより一層理解が深まった。本学では教職員への理解啓発には力を入れているが,障がいのある学生にも法律の内容を知ってもらうことが重要であるという新たな気付きを得ることができた。貴重な研修をありがとうございました。」

・「合理的配慮の7つの要素、非荷重負担の5つの観点を、大学の教職員、障害学生がともに理解し、共通の土俵に立って建設的対話を重ねていくことの重要性を改めて理解することができました。地道に、学内でそのような共通理解を図っていくような取り組みをしていけたらと思いました。 また、スライド39ページの「教育の質」で、川島先生が、障害者差別解消法が与える示唆についてのお考えを述べておられました。「ある学生に障害があるかどうかよりも、その学生の直面しているバリア(障壁)を問題視するのが、法の趣旨である」との言葉に、非常に共感しました。私の勤務校で、まさにこうした必ずしも障害と見なされないケースの対応で、学内での共通理解を得ることに苦慮しているので、このスライドでのお話しに、大変勇気づけられました。ありがとうございました。」

・「事例の具体的説明がとても参考になりました。  本学でも個々の事例と照らし合わせ、熟考し、建設的対話のもと学生支援に活かしていきたいと存じます。」

といったご感想をいただきました。

 

現在、オンデマンド配信を行っておりますので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

また、オンデマンド配信には、372名の方より視聴のお申し込みがあり、計500回の視聴がありました。(2024/1/26追記)