2019年4月より、附属図書館とBHE(アクセシビリティ支援チーム)の連携により、教科書などのテキストデータ化に取り組んでいます。
LSチームとは LS(Library Support)チームは、図書館での図書電子化サービスに携わるピア・チューターのチームです。視覚障害があり文字で書かれた図書を読めない・読みにくい学生や、上肢の障害からページめくりが困難・図書を持ちにくい学生を対象にしています。BHE(アクセシビリティ支援チーム)だけでなく、図書館とも連携を取りながら活動している点、障害種別のチームではない点で他のチームと大きく異なります。
支援の流れ
図書電子化の支援の利用を希望する障害学生は、BHE(アクセシビリティ支援チーム)で利用登録を行います。その後、以下の流れでデータ化、データ提供が進みます。
①利用者がテキスト化、またはPDF化を申請する
②図書館が図書・論文を透明テキスト付きPDF化する
③透明テキスト付PDF*を図書館がmanaba、またはメールで依頼者へ
④図書館がOCRでPDFをテキスト化し、簡易校正する
⑤簡易校正済みテキスト*
を図書館がmanabaまたはメールで依頼者へ
⑥LSチームのピア・チューターがテキストを最終校正する
⑦校正済みテキスト*
を図書館がmanabaまたはメールで依頼者へ
*透明テキスト付きPDF・・・「書類の画像」であるPDFの上に、テキストを見えない形で書類の上に重ね合わせているものです。拡大してみる弱視の学生や、ページめくりの困難のある肢体不自由の学生の依頼は大抵この段階で終了することが多いです。 *簡易校正済みテキスト・・・OCRをかけただけの誤字が目立つテキストデータを校正し、もとの図書や雑誌に書いてある文字の情報と相違がないようにテキストデータの形にしたものです。 *校正済みテキスト・・・図書や雑誌には文字の情報以外にも図や表、写真など様々な視覚的情報が含まれることがほとんどです。そこで図表の説明を入れる作業をします。また、校正の精度を高めるため、簡易校正されたテキストを再び間違いがないか確認をします。全てのテキストデータ化作業を終えたテキストが校正済みテキストです。
資料電子化利用登録申請書および電子化資料リスト 筑波大学附属図書館ホームページをご参照ください。