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障害別支援

学生の声


視覚障害学生の声

Yさん(人間学群,弱視)

ピアチューターの方には主に資料のテキスト化や図書館での文献資料入手、書類の代筆等の補助をお願いしています。私は弱視で、勉強する時は効率良く読むために視力と点字や音声を併用しているのですが、テキスト化した資料は音声で読めるのはもちろん、画面上で拡大することで弱視にも読みやすくなり、大変便利です。

また、ピアチューターの方は私たちと同じ学生なので、図書館の利用に慣れている方、代筆してもらいたい書類をすでに書いたことがある方がいたりして、スムーズに作業を進めてもらいやすいです。自身で作成したレポートのレイアウトを確認してもらう時にも、見えている方の目線で「こうしたら見やすくなると思う」と助言をもらうこともあります。

一方、ピアチューター活動の際に多く利用する視覚障害学生支援室には、画面読み上げソフトがインストールされたパソコンや点字プリンター、拡大読書器と言った視覚障害者用の機器類が完備されています。私たちはこれらを使用することで、他の学生がサテライトや図書館等で行なう自習やレポート類の作成を自身で行なうことができます。

Aさん(教育研究科・弱視)

私は週に2、3回、ピア・チューターの方からテキストデータ化や対面朗読、図書館での文献検索や代筆などの支援を受けています。授業時間内にもらった資料はその場で読むことが難しいため、テキストデータ化をお願いすることができてとてもありがたく感じています。データにしていただいたものはパソコンの音声読み上げソフトで読んだり、視覚障害学生支援室にある点字プリンタで自分で印刷して点字で読んだりなど、自分の学習スタイルに合わせて使い分けることができるので助かっています。対面朗読についても、全体的にざっくり読んだり、読みたいところだけを読んだり、必要に合わせてお願いしています。講習を受けたピア・チューターの方にお願いできるので、図表や写真の説明もわかりやすいです。

 また、毎週決まった時間に支援が受けられるので、次の支援の時間に何をお願いするかの見通しが立てられとても助かっています。何か急にお願いしたいことができた場合でも、メーリングリストを通じてピア・チューターの方に支援をお願いできるシステムとなっていて、安心して大学院での学習ができています。


支援学生の声

Aさん(人間学群)

私は、小学生の時に盲学校の児童と交流した経験があり、それをきっかけにして視覚特別支援学校の教員になりたいと考えてこの大学に入学しました。しかし、視覚障害を持った人と会ったりした経験はその時以来なかったため、大学の授業だけではなく当事者の人と交流するきっかけとなれば、と思い、ピアチューターの講習を受講しました。

ピアチューターとして活動させていただく中で、「視覚障害学生が大学で生活を送るなかでどこに困難を感じるのか」ということを知ることができました。その中には自分が想像していなかったようなことまで含まれていました。さらに、OCRソフト等、その困難を克服するために使えるツールが増えていることも初めて知りました。また、学外へ出かけたりするときには普段の大学生活とは違う、一般の社会に出るときの不都合も感じました。特に移動や点字ブロックについての困難は一人で歩いているだけだと気づかないことだと思います。

このように、自分では気づかない、新たな視点を与えてもらえたことで、ただ「支援をする」だけではない、新しい経験をさせていただいています。

Hさん(人間学群)

私がピアチューターになろうとおもったきっかけは、無力感に襲われて卑屈になっていた自分にも周りの人のために何かできることはないのかと思っていたことと、障害のある学生さんの学生生活に興味があったことです。ほんの小さな動機で視覚支援チームに入りましたが、ここではさまざまな経験をさせてもらっています。

ピアチューターとして障害学生とかかわることで、普段の生活では気づかなかったことに目が向きました。はっきり聞こえやすく話すことや、「ここが伝わっていないのかもしれない」などと考え気を配ることが、前よりもできるようになった気がします。また、養成講座での盲と弱視の体験などは、体験にすぎませんが、ピアチューターになってから障害学生と実際にかかわる場面で状況を推測するのにヒントになっています。

私はピアチューターとしての活動とともに、視覚チームのスタッフ活動にも参加しています。スタッフ活動では、支援室で障害学生の支援のために使う機器や備品の購入やメンテナンスに直接関われることや、視覚支援チームの運営に携われること、ミーティングに参加し意見を出し合いまとめていくような場面を頻繁に経験できることなどが、私にとってはとてもやりがいがあって充実した時間になっています。