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平成28年度全国障害学生支援セミナー 専門テーマ別セミナー【3】を開催

満席の会場で講演を聴く参加者

12月1日(木)に、日本学生支援機構と本学の共催により、「平成28年度全国障害学生支援セミナー 専門テーマ別セミナー【3】」を開催しました。

わが国では、障害者差別解消法の施行により、すべての障害学生に対する合理的配慮が重要なコンプライアンスとなっています。特に海外の大学では、合理的配慮の考え方や合意形成の過程で、複数の意義申し立てが生じている現状にあることから、日本においても、そのような状況が生じることが想定されます。そのため、法律遵守の観点からも、大学としてどこまでの修学支援を行うのが妥当であるか、また修学支援の中で、紛争処理が必要となった場合に、どのように解決するかを考えることが求められています。

そこで、本セミナーでは、全国の障害学生支援に携わる教職員およそ140名が参加し、「大学における発達障害学生への修学支援とコンプライアンスについて考える」をテーマに議論が交わされました。

全体講演では、弁護士の立場から、大学が地域・社会に開かれた学術・文化の拠点として多様な学生を受け入れる中で解決困難な事案が増えており、大学が組織的な対応能力を身に付けることが求められていることが述べられ、活発な議論が交わされました。

続く午後の分科会では、「インターンシップを活用したキャリア支援」「支援機器を用いた修学支援」「公正・公平な評価のための基準と合理的配慮」「地域の支援リソースを用いた支援の連携」のテーマに分かれ、様々な実践例の紹介とそれを踏まえた議論が交わされました。

今回のセミナーでは、大学が法律遵守の下で障害学生に対する合理的な配慮を提供するためのより包括的な視座を求めて、様々な実践の紹介や議論がなされ、各大学において障害学生支援に携わっている教職員同士の有益な情報交換の場ともなりました。

分科会の様子