アクセシブルスタディルーム(ASルーム)とは?
アクセシブルスタディルーム(ASルーム)は第二エリア2A307室にあります
BHEを利用する学生が使用できる学習・休憩スペースです
発達障害の診断や傾向のある学生に限らず、他の障害のある学生も利用できます
共同自習室(2A307-1)と1人用自習・休憩室(2A307-2)に分かれています
●ASルーム設置の経緯
大学では発達障害のある学生が増加しており、なかでも、自閉スペクトラム症(ASD)のある学生では感覚の過敏性のある学生も少なくありません
また、オンライン授業が行われるようになり、発達障害に限らず、視覚や聴覚に関して疲労や過敏性を感じる学生もいます
なかには、感覚の課題により、本人の知的能力に問題がなくても、学習困難になることもあります
ですが、教室などの大学の学習環境では、多数派(マジョリティ)に合わせた学習環境で設計されている場合も多く、多様な感覚のある学生に対して個別にカスタマイズできるような環境設計の取り組みは行われていませんでした
そこで、障害科学を専門とする筑波大学人間系と、デザインを専門とする筑波大学芸術系の教員や学生と共同プロジェクトチームを2019年12月に結成し、国内外で取り組まれているセンサリールームを参考にしながら、「個人の多様な感覚特性に応じてカスタマイズできる1人用学習・休憩室」を考案しました
2021年7月に、共同自習室と1人用学習・休憩室の2室で構成される「アクセシブルスタディルーム(Accessible Study Room)」が完成しました
障害のある学生を中心に、個々の学生がそれぞれの好みや心地よさに合わせてカスタマイズしながら、自分にとって快適な感覚の環境を探し出し、自身の学習環境の構築に役立てられるようにしております
共同自習室(2A307-1)はどんなときに使うの?
(1)オンライン授業の受講に対応した学習環境
部屋内に無線LANを整備しているため、共同自習室からオンラインで授業を受講できます
予約制で原則的に共同利用(3名まで)となります
(2)学習に役立つ支援技術の体験および貸出
ノイズキャンセリングヘッドフォン等の学習に集中するための支援技術の貸出に対応しています
貸し出しできる支援技術のサンプルは「支援技術の体験・貸出」をご参考ください
1人用自習・休憩室(2A307-2)はどんな時に使うの?
(1)部屋色と光、音のカスタマイズ
部屋の色や明るさを自分の好みや心地よさに合わせて自由に調整できます
また、天井に埋め込められたBluetoothスピーカーで自分のスマートフォン等から好きな音楽をBGMとして流すことができます
(2)感覚を落ち着けるグッズ
部屋にある様々なグッズで視覚や聴覚、触覚など自分に心地よい感覚をアレンジできます
なかでも、バブルチューブは水の流れる音を聞きながら自分の好きな色に合わせてリラックスできます
(3)授業間など適切に休める環境
部屋は土足禁止ですので靴を脱いでベッドやカーペットで横になったり、簡易式テントでさらに集中できる空間も作ることができます
※利用後は利用者自身で簡易な除菌をします
(4)安心して1人になれる空間
部屋は完全予約制です。パーソナルロッカーも完備しています
スマートロック(アプリを使った施錠・解錠)で安心して1人になれる空間を作ります
障害や学生生活、就活に関する書籍もあります
ASルームを利用するには?
BHEの支援申請を行った学生で、ASルームの利用を希望する学生はスタッフにご相談ください
ASルームはスマートロックで管理されており、iOSやAndroidアプリケーションのダウンロードが必要です
アプリケーションのダウンロード後、スタッフから鍵が発行されます
ASルームは1人でも心地よく利用できるように、完全予約制になっています
ASルームを利用する際は、専用の予約サイトを通じて使用する日時を予約してください
●利用ルール
・利用時間は8:30-19:30、1日の上限は90分です
・予約システムのURLについて無断で転送・転載することは控えてください
・部屋内に記載しているルールをよく確認して使用してください
・利用ルールが守られない場合は、利用を停止することがあります
●案内用チラシ
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