視覚チームのピア・チューター(支援学生)養成講座を、2020年の10月3日と10日の2日間で行いました。
今年は新型コロナウィルスの感染拡大下での実施となったため、ソーシャルディスタンスの確保や消毒といった感染対策を行ったり、従来通り教室での演習に加え、動画視聴による受講システムを検討するなど、多くの変更が加えられました。
プログラムとして、10月3日にはブラインド(目隠し)歩行体験や支援機器の説明・白杖講座などを実施し、10日には代筆支援や文字構成といった、実際のピア・チューター活動に近い内容が盛り込まれました。
その他弱視体験のためのパワーポイント動画や、小林秀之先生による「視覚障害の理解と支援/支援機器」と題した基礎学習動画も公開されました。
このように、従来と異なりオンライン教材を作成したり、受講生同士の距離を確保しながら演習を行うなど、本養成講座実施に当っては多くの努力や工夫が盛り込まれました。
その結果、新しく16名の受講生がピア・チューターに登録してくれた他、講義・演習の質を落とすことなく実施できました。
本養成講座は、実際に障害のある学生をサポートしている先輩ピア・チューターや障害のある学生自身が、プログラムの企画・運営を行っており、専門的な支援技術や視覚障害について深く学ぶことができます。
また、新しくピア・チューターとして活動する学生のためのフォローアップ講習会も用意されているため、こうした活動に興味のある方は、ぜひ来年度に本養成講座を受講いただきたく思います。