LSグループ(Library Support)のピア・チューター養成講座を、10月23日と11月20日の2日間で行いました。
今回も春学期と同様、ソーシャルディスタンスの確保や消毒といった、感染対策を行いつつ対面で実施しました。
筑波大学附属図書館では、紙媒体の図書館資料を読むことが難しい障害学生を対象に、資料を電子データ(テキストデータ)に変換する支援を行なっています。その中でLSグループは代替テキスト(文字情報)によって図表や写真を説明する作業を中心に活動します。
今学期の養成講座では、図表や写真を文字で説明する際の基本的なルールについて学ぶことで、支援活動の基礎を習得することを目指しました。
また、LSグループの支援を利用している障害学生の体験談や、代替テキストの質をめぐる議論の動向に関する講義を通して、LSグループの活動の意義などについて学習しました。
さらに応用として、代替テキストの読み上げを聞き、もととなった図表を再現するペアワークを行ないました。
受講生はペアワークを通して、図表を文字情報で正確に表現すること、および文字情報を手掛かりに図表をイメージすることの難しさを体験しました。
LSグループの活動を通して作成した電子データは、障害学生の支援にとどまらず、国立国会図書館へ提供させていただく場合があります。
このように活動の成果が学内で完結しない点がLSグループの魅力の一つです。
LSグループにご興味がある方は、是非来年度の養成講座を受講いただければ幸いです。