11月26日、27日の2日間、秋学期の養成講座を開講しました。
1日目の対面講義では、発達障害特性に関連した困難さの疑似体験と、学生生活に役立つ支援ツールやテクニックの紹介を行いました。
疑似体験では感覚過敏や読み書きの困難さについて、日常生活や授業場面を想定しながら体験しました。受講生からは、「周囲に注意の散るものがあったり、音や光が不快なものとして増幅されたりしてこの状態では伝わらないことも多いだろうと思った。」「どのようなことがその人によって支援になるのかは様々で、本人に尋ねてみることが有効な手だと思った。」と感想が寄せられました。
支援ツールやテクニックの紹介では、文章を読みやすくするためのグッズやPCの機能、集中力を保つための工夫、忘れ物・紛失防止タグなどが取り上げられました。忘れ物・紛失防止タグの紹介では、構内に落とし物をしたという設定で、タグを使って落とし物探しのワークにも取り組みました。
2日目はオンラインリアルタイムで講義を実施しました。
午前中は発達障害当事者をゲストスピーカーとしてお招きし、学生時代の様子やご自身の障害特性、日ごろの生活で工夫していること、趣味や好きなことなど、経験談をお話しいただきました。また質疑応答を通して受講生とも交流いただきました。午後は疑似的な学生グループ活動を行い、5,6人のグループに分かれて大学生活の困りごとを共有したり、解決策を提案しあったりしました。
受講生からは、「発達障害の当事者の話を直接聞く機会はなかなかないのですごく有意義な時間だった。ネットで調べたり本で読んだりして知る事例とはどこか違い、当事者から直接聞くからこそのリアリティを感じられた。」、「グループワークでは、実際に行っている工夫の他に、やってみてはどうかという意見、悩みへの共感などを得られ、非常に有意義な時間だった。」といった感想が寄せられました。
発達障害学生支援グループでは、Learning Support Book(LSB)の作成や学生グループ活動の運営補助などに取組んでいます。
発達障害学生支援グループの活動に関心のある方は、DACセンターまでお問い合わせ下さい。
(掲載している記録漫画の全編はDACセンターのTwitter・Facebookで公開中です!)