7月20日、7月21日の2日間にかけて、手話コミュニケーションIを開催しました。
講義の目的は、「きこえることきこえないことを理解し、自己紹介と日常会話ができる程度の手話を習得する」ことです。これまで障害を持つ人と関わったことのない学生にも、単なる知識や技術の習得だけでなく、多様性の理解に基づいた主体的で実践的な学びを深めてもらうことを目指しています。
講義では、聴覚障害の概要や、きこえ方の違い、手話の必要性などの基礎知識のほか、グループワークでは自己紹介や日常会話の手話を学びました。教員から学生への一方的な講義ではなく、各グループに聴覚障害学生や手話の経験のある学生がグループリーダーとして参加し、グループワークを行いました。また、聴覚障害学生がどのような大学生活を送っているか、当事者から話をしていただきました。
受講生からは、「手話は難しく特殊な言語であると考えていたが、コミュニケーションの手段の1つである」「聴覚障害のある人に対して、手話や筆談など、さまざまな手段を用いてコミュニケーションをとっていきたい」という感想が寄せられました。
12月には手話コミュニケーションⅡが開催されます。手話コミュニケーションⅠで学んだ知識や習得した手話をもとに支援できる知識を深められるように進めていきます。
授業の様子。単に手話を学ぶだけでなく、
「きこえること」「きこえないこと」についても理解を深めました。
実習の様子。聴覚障害学生や手話の経験のある学生が
グループに入って受講生をサポートしました。